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2009.11.16

インド滞在記Ⅱ~マカイバリ茶園②~

forest 3
 インド・ダージリン地方のマカイバリ茶園は4つの山にまたがり、総面積が約670ha、その約3分の1が茶畑。残る3分の2は原生林。そんな広大な土地の一部を、茶園主であるラジャさん自らが案内して下さり数時間ともに歩きました。

 道なき山道を、高低差も気にせずに歩き続けながら、五感を集中しているラジャさんと、方向感覚も分からず、ついていくのが精一杯なわたしたち。その都度「観てごらん、ここは野生動物が30分以内に通った道筋」と枯葉の踏みしめられたような跡を指し示したかと思えば、数メートル歩かないうちに「この葉は温暖化の影響で今年はこんなふうになってしまった」と葉を見つめ慈しむ。「この花は虫に刺された時によく効くもの」と掌ですりつぶしてその香りを試させ「あの樹に留まっている鳥が見えるかな」と指す方向には初めて目にする鮮やかな色合いの鳥たち。「木陰の向こうにいるウサギがわかるかな」「こうして蜘蛛の巣が美しくはっているのは生態系が壊れていない証拠」「この蝶も珍しい」つぎつぎと豊かな学びの時間を与えられ心地よく疲れたあと、木立のなかで一休みすることに。
 森の中で寝っ転がったのは何年ぶりだろう。木木に遮られた秋の陽が、やがて目が慣れるとともに少しづつ葉脈まで判断できるようになり、ふかふかと柔らかく暖かな土にすっぽりと囲まれて自然に還ったかのような至福のひととき。こんな原生林に囲まれて、そして、天体の動きを利用し、動物と共生し、調合剤を用いたバイオダイナミック農法で育った紅茶だからこそ、戴くと心身ともに澄んでいくように感じるのかもしれません。

 訪れた10月下旬は、ちょうど秋摘み作業が行われている時季。森を抜けて茶畑に出ると女性たちが丁寧に選びながら、ひとつひとつ手で茶葉を摘み、背負った籠にまとめていた。リズミカルなその動作一連を観察しながら、背中の籠を茶葉で一杯にするのに私だったら一体どれだけの時間がかかるのだろうと考える。そして茶葉を乾燥させ何分の1かの分量になる紅茶にするまでには、なんと多くの手が施されていることか。

 茶葉は、もったいなくてとても捨てられません。以前、教えてもらった活用方法は、①先ずは香りを楽しんでストレートで飲む②次は煮出して戴いて③そして茶葉を乾燥させ小分けにし室内の消臭などに使用した後④土に返す。 最近は③を抜かしているけれど、①②④で有効活用している。

 摘まれた茶葉は、茶園内の工場に運ばれて乾燥させられる。150年の歴史ある木造の工場では自然光に包まれて茶葉が輝いていました。
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この記事へのコメント
この花のマークがマカイバリのマークなのですね。
自然のなかの揺りかごというような感じの
文章。
自然にかなうものはない。
自然を征服しよう操作しようと言う意識とは全く違いますね。
続きを楽しみにしています。
Posted by かまど猫 at 2009.11.17 22:15 | 編集
かまど猫さま、いつも拙いブログにお付き合い戴きほんとうにありがとうございます。
マカイバリのマークは、椿科の紅茶の白い花をモチーフにかたどったものだそうです。
「自然のなかの揺りかご」、すてきな表現をありがとうございます。アジア圏は、自然とともに生きる、という理念が根付いているように感じます。まさに「自然のなかの揺りかご」でわたしたちも生きているのですね!
Posted by marui ikeda at 2009.11.19 08:35 | 編集
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