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2009.11.23

インド滞在記Ⅶ ~まとめ~

飛行場
 
インドへは、エアインディアで往きました。理由はふたつ。日程が日本の航空会社と合わなかったのと、割安だったから。ちょうど機体も新しくなり快適に、そして週半ばの出発で混雑もせず、ゆったりと楽しめた空の旅でした。偶然にも向かうフライトでは、マザーハウスの方とご一緒になりました。鞄内にマザーハウスのパスケースを持っていたので、「いつも鞄とパスケースを愛用しています」と伝えることも出来てうれしく思いました。

 初インドで感化されたことは数知れず。そんななか「インドの今」に少なからず触れることができたのは、マカイバリ紅茶を教えてくださった方のおかげ。そして滞在中の限られた時間のなかで、抜群の感覚で選び抜かれたショッピングにも連れて行って下さいました。オーガニックのみを扱う食料品店、車道わきに所狭しと並ぶ屋台の数々、真新しく巨大なショッピングモール、パリコレにも出展されるようなおしゃれなお店から、普段使いにできる洋服店、伝統的な文様を現代的に施した食器やインテリア、インドで産出された宝石を集めたアクセサリー店、など等…。円高とはいえ、さみしい財布のなかを吟味しながら記念に何点か買い求め、今では我家で活躍中。

 下記写真は、そんな素敵な感覚の持ち主の、デリーの御宅。お手本にしたいところがたくさんあります。

house

 たくさんの方に支えられたインド滞在。こうして振り返りながら、受け取ったもの与ったものの大きさに、今更ながら感じ入ります。すくすくと私の心裡で育っているものもあれば、結晶化してきらきらと輝いているものもあり、これから指針になることも少なからずありそうです。先ずは、マカイバリ茶園で学び思ったことを具体化する第1歩として、今週金曜日、初めてマルイ漬物の現場である工房内で「ぬか漬け講座」を行うことにしました。インド滞在中に考えたことも交えお伝えできればと思っております。底冷えする寒い工房内での講座ですが、皆さまにお目にかかること楽しみにしております。どうぞあたたかくしてお運びください。

(あとがき)
 拙い滞在記にお付き合いいただきありがとうございました。遠方に住む友人から「旅行記をまとめてね」と言われて始めましたが、書き始めると、あれもこれもとまとまりが無く、読みづらい部分はどうぞご容赦ください。帰国して数週間、早々と再訪を願い予定を経てる日々です。皆さまも機会がございましたら、ぜひインドへ、そしてダージリン地方のマカイバリ茶園にも足をのばしてみてください。







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Posted at 07:37 | 未分類 | COM(0) | TB(0) |
2009.11.20

インド滞在記Ⅵ ~アーユルヴェーダ~

アーユルヴェーダ
 インドに行ったら試してみたいことのひとつに、アーユルヴェーダがありました。今回は南インド・ケララ州で盛んな、予防医学としても認められている生薬を使用したオイルマッサージを体験することに。

 上記写真、紹介してもらったサロンで90分弱、手の指から、頭皮を含めて足の指先まで、ふたりのかわいい女の子たちが左右から丁寧にマッサージしてくれました。二人で小鳥のようにおしゃべりしながらも、しっかりと効いたマッサージは、漢方にも似た独特の香りの油で体全体が丹念に揉みほぐされ、最後、額にゆっくりとオイルが滴り落ちる、シローダラーを施術されたときには、その波動のあまりの気持ちよさに眠ってしまいました。
 シャワーで適度にオイルを洗い流した後、耳たぶに、こおばしい香りの粉を付けてもらってから、あたたかな煎じ茶をいただき終了。あ~なんという贅沢。この施術の8時間後には、日本へ旅立つ飛行機でゆったり眠っていました。

 今回インドへは、小さな指輪をはめていきました。20年以上前、初めてインドを旅した祖父が、お土産として私にくれたものです。残念ながら私がこの仕事を継ぐより前に亡くなりましたが、当時現役で創業者として気概を持って漬物屋に携わっていた祖父と、中学生だった私が、時を経て、指輪を通じて、このようなかたちで一緒にインドまで旅できることを、心よりうれしく感じました。そして多くの方に支えて戴きほんとうに実り多い滞在となりました。

 下記写真は、もうひとつインドで試してみたかったこと、占い。出張で庭まで出向いて来られたのは、「いかにも占い師風」ではなくて、ノート型パソコンを携えたふつうの人。生年月日時刻を伝えると、キーボードで打ち込み、チャートを見ながら分析してくれます。インドでの占いは、なかなか楽しく示唆に富んだものでした。

占い

Posted at 07:30 | 未分類 | COM(2) | TB(0) |
2009.11.20

インド滞在記Ⅴ ~食~

スパイス
(上記写真 : ダージリンで香辛料・ナッツ・ドライフルーツ類を販売する屋台の様子)

 帰国後に「滞在中は毎日カレーを食べていたの?」と尋ねられました。今回は個人のお宅にご厄介になったので、しあわせなことにお腹をこわすこともなく、和食を懐かしむこともなく、日々新鮮な野菜たっぷりの食事と紅茶をいただいていました。いわゆる日本で想像するカレーに似た料理は、機内で1回、ダージリンから足を延ばした郊外の店で1回、デリーで連れて行って戴いたレストランの計3回ほど。とはいっても日本と違い、あらゆるところに香辛料・ナッツ類は多用されていました。
 例えば、日中にインドの方のお宅を訪ねると、先ず出されるのが、ナッツ・ドライフルーツ数種類と紅茶。あるいはナッツを使った甘いお菓子と紅茶。夕方からお酒と一緒にナッツ・ドライフルーツ類を楽しむことはあっても、紅茶とともに、というのは新鮮でした。
 料理にも香りのものはふんだんに。例えば魚のフライは、香辛料の独特の香りがほどよく効いて食欲をかきたて、鶏の煮込み料理にもスパイスとナッツが、生野菜にはバジルと唐辛子と胡椒を付けて、朝食のデザートには刻んだ生姜とザクロ、といった様子。

 そして「漬物屋です」というと、誰もが日本の漬物に興味を持ってくれた上で、インドのスパイスを多用した漬物を紹介してくれました。味見できたのはほんの一部ですが、マンゴーやパパイヤなど果物の漬物や、香辛料がしっかり効いた野菜の漬物など、どれも個性的な強い味が印象的でした。
 ぬかどこに、生姜・山椒の実・柚子などは入れることもありますが、いつかインドの香辛料を入れても、また面白いかもしれない、などと考えました。

下記写真は、デリーの酒屋で販売されているインド産のワインSULA。太陽のラベルが印象的な飲みやすい味。銀座の、とあるデパートでも販売中とか。

sula

Posted at 07:17 | 未分類 | COM(0) | TB(0) |
2009.11.19

インド滞在記Ⅳ ~ぬか漬け~

屋台
 ダージリン地方のマカイバリ茶園へは、首都デリーからバグドグラ空港を経由して飛行機・車を乗り継ぎ計4時間程かかりました。同じインド北部でも、高地に位置するダージリンと、平地にあるデリーでは気温もかなり違い、ダージリンでは朝晩厚手の上着を着込んでいたものの、デリーではサンダルに半袖シャツといった具合。

 上写真、デリー屋台では夏野菜の代表、苦瓜をはじめ、きゅうり・なすも多種類並べられ、色とりどりの豊富な野菜が目を楽しませてくれます。「みずみずしくて美味しそう」と手に取ると、デリー在住の方は「ときどき水をかけて新鮮さを装っているから、よ~く見て買わなきゃだめよ」と心強いアドバイス。確かに、葉っぱが萎れているものや、元気のない野菜もときどきありました。

 今回、デリー滞在中は日本人のお宅にお世話になりました。お土産には、私もたいせつに戴いている、大木代吉本店さんのお酒「自然郷」と、雨読晴耕村舎の発芽玄米豆餅を持参しました。そしてリクエストされマルイ漬物のぬか床とぬか漬物も。 ぬかどこは、幸せなことに私より先に世界中に旅しています。アジア圏よりも、日本食が恋しくなる遠距離に、わざわざ持参して下さる方が多いようです。イギリスやアメリカ、遠くブラジルやアフリカまで!荷物に重量制限のあるなかで、本当にありがたく思います。

 持参したぬか床に、早速デリーの屋台で求めた、きゅうり、茄子、大根、人参、オクラを漬けてみました。きゅうりは、日本で一般的に出回っているものよりも太く皮が厚めで種の占める分量が多いように感じました。形状はズッキーニといったほうが想像がつきやすいかもしれません。大きいので、ヘタを落とし、半分に割って、ピーラーで一部剥きました。大根・人参は、あまり日本と違いもなく、普段どおりに、皮をむき、適当な大きさに切って。茄子は、ひょろっと長く、熱を通して調理するのに適しているように感じられ、皮も割にかためだったので、半分に切り、台所に常備してあったインドの岩塩でたっぷり手塩をしてから。オクラは、包丁でガクを取り除き、同じく岩塩で手塩をしてから漬けました。 

 用意して戴いた容器に、ぬかどこを移し替え、下処理をした野菜を漬けて、ぬかの中の空気を抜いて、表面を平らにし、まわりのぬかをきれいにした後で蓋を閉めて、そのまま台所の片隅で24時間弱。翌日の晩には、ほどよく漬かったぬか漬けが食卓に並び喜んでいただきました。

 インドの野菜はもちろん、インドの岩塩とも相性が良かったようでほっとひと安心。帰国後の今も、皆さんの手で日々育ててもらっているようです。在外ぬかどこが、世界の食卓で、いのちと笑顔につながりますように。

ぬか漬け2
Posted at 07:07 | ぬかどこ | COM(0) | TB(0) |
2009.11.16

インド滞在記Ⅲ ~マカイバリ茶園③~

jyuunenn
 紅茶の製造方法は、日本でも見たことがなく今回マカイバリ茶園が初めてでしたが、茶葉の薫るなか、いとおしむように紅茶をつくる現場に接してとても勉強になりました。上の写真は、乾燥した後の茶葉をより、細胞を一部壊している「揉捻(じゅうねん)」という作業中。香りよい茶葉に仕上げるには、この揉み具合が重要なうえに、茶葉により微妙に違うようで、職人さんが付きっきりで見守っていたのが印象的でした。この後、専用の棚に丁寧に並べられて発酵させ、その後、大きなオーブンのようなところで乾燥させ、グレード分けされます。皆が活き活きと、自分の仕事に誇りを持って携わっているということが感じられて、またひとつ紅茶を戴くときの喜びが増えてうれしくなりました。

 朝は、紅茶のテイスティングをする部屋に案内してもらい、茶葉の違いを楽しみました。春摘み・夏摘み・秋摘み・烏龍茶・そして、満月の日に新芽だけを摘んでつくられる世界最高の紅茶「シルバーニードルズ」。それぞれの茶葉の特徴が織りなす口福は、パーマカルチャーを実践している茶園だからこそかもしれません。例えば、春摘み・ファーストフラッシュは、春らしい爽やかな味の中にもほのかな桃の香りを感じます。夏摘み・セカンドフラッシュは、太陽の下さまざまな虫たちが茶葉に飛来し、まろやかなやさしい口当たりと、微かにマスカットの芳香が感じられます。

 パーマカルチャーは、単一作物を栽培するモノカルチャーに対して使われる言葉で、マカイバリ茶園ではそれを「大きく分けて6層からなる」と教えてもらいました。第1層は、広大な敷地の3分の2を占める原生林、第2層は、マカイバリ茶園に常植しているマメ科で日陰をつくるネムノキなど。第3層は、一時的に植えるマメ科で日陰をつくるインディゴなど。第4層は、マメ科の果実の木。第5層は紅茶。第6層は、様々な種類の雑草、ツル植物、土の下の植物。

 動植物にとっても、もちろん人間にとっても、みごとに共存した心地よい空間であることは、私自身が実証済みでした。紅茶畑を歩いた時に、すっぽりと足が包まれるような感覚も、マルチングといって、草を敷き詰めることによって雨季には崖崩れを守り、乾季には水分の蒸発を防いでいるとのこと。人智を尽くして自然と共生し、最高の紅茶をつくる、ということを試みるその気高さに、心打たれたマカイバリ茶園でした。
tea taste 1


2009.11.16

インド滞在記Ⅱ~マカイバリ茶園②~

forest 3
 インド・ダージリン地方のマカイバリ茶園は4つの山にまたがり、総面積が約670ha、その約3分の1が茶畑。残る3分の2は原生林。そんな広大な土地の一部を、茶園主であるラジャさん自らが案内して下さり数時間ともに歩きました。

 道なき山道を、高低差も気にせずに歩き続けながら、五感を集中しているラジャさんと、方向感覚も分からず、ついていくのが精一杯なわたしたち。その都度「観てごらん、ここは野生動物が30分以内に通った道筋」と枯葉の踏みしめられたような跡を指し示したかと思えば、数メートル歩かないうちに「この葉は温暖化の影響で今年はこんなふうになってしまった」と葉を見つめ慈しむ。「この花は虫に刺された時によく効くもの」と掌ですりつぶしてその香りを試させ「あの樹に留まっている鳥が見えるかな」と指す方向には初めて目にする鮮やかな色合いの鳥たち。「木陰の向こうにいるウサギがわかるかな」「こうして蜘蛛の巣が美しくはっているのは生態系が壊れていない証拠」「この蝶も珍しい」つぎつぎと豊かな学びの時間を与えられ心地よく疲れたあと、木立のなかで一休みすることに。
 森の中で寝っ転がったのは何年ぶりだろう。木木に遮られた秋の陽が、やがて目が慣れるとともに少しづつ葉脈まで判断できるようになり、ふかふかと柔らかく暖かな土にすっぽりと囲まれて自然に還ったかのような至福のひととき。こんな原生林に囲まれて、そして、天体の動きを利用し、動物と共生し、調合剤を用いたバイオダイナミック農法で育った紅茶だからこそ、戴くと心身ともに澄んでいくように感じるのかもしれません。

 訪れた10月下旬は、ちょうど秋摘み作業が行われている時季。森を抜けて茶畑に出ると女性たちが丁寧に選びながら、ひとつひとつ手で茶葉を摘み、背負った籠にまとめていた。リズミカルなその動作一連を観察しながら、背中の籠を茶葉で一杯にするのに私だったら一体どれだけの時間がかかるのだろうと考える。そして茶葉を乾燥させ何分の1かの分量になる紅茶にするまでには、なんと多くの手が施されていることか。

 茶葉は、もったいなくてとても捨てられません。以前、教えてもらった活用方法は、①先ずは香りを楽しんでストレートで飲む②次は煮出して戴いて③そして茶葉を乾燥させ小分けにし室内の消臭などに使用した後④土に返す。 最近は③を抜かしているけれど、①②④で有効活用している。

 摘まれた茶葉は、茶園内の工場に運ばれて乾燥させられる。150年の歴史ある木造の工場では自然光に包まれて茶葉が輝いていました。
makaibari 1


2009.11.04

インド滞在記Ⅰ ~マカイバリ茶園①~ 

MB1
10月下旬、2週間ほどお休みをいただき、かねてより訪れてみたかったインド・ダージリンのマカイバリ茶園に行ってきました。マカイバリ茶園の紅茶を知ってから数年、いつの間にか我が家では「紅茶=マカイバリ」に。香り高く、口にすると身体に行きわたり、心身ともに澄んでくる、そんな恵のお茶の秘密を知りたくて飛んでいきました。滞在中は、ほぼ毎食後に紅茶を戴き、茶園の大きな森に抱かれて感覚が研ぎ澄まされて、毎晩ぐっすりと眠り、鳥たちの声で目覚める、そんな素晴らしい毎日。茶園主S.K.バナジー氏、自ら茶園内に居を構え、日々森を歩き、太陽と、人々と動植物と交感する姿勢に接し、たっぷり感化されて帰国しました。

先ずは、今回インドまで連れて行って下さった
マカイバリジャパン並びにイシイ・トレーディング・プライベート・リミテッドの皆さまにお礼を申し上げるとともに、茶園の紹介をパンフレットより抜粋させていただきたいと思います。

「 マカイバリ茶園は、1859年にダージリンに設立され、ダージリン地方で最も長い伝統を誇る茶園であるだけでなく、1970年代から化学肥料を一切使用せずシュタイナー農法による茶栽培を行ったり、茶園で働くコミュニティーを含んだ包括的な茶園経営を行うなど、先駆的な茶園でもあります。
 その実践は、今や世界からも注目され、紅茶業界のみならず、国連機関をはじめNGOや環境保護団体からも毎年視察団が訪れています」

このパンフレットに記載された理念を、私自身何度も読み、紅茶をいただくなかでわかったつもりになっていたものの、やはり「百聞は一見にしかず」。紅茶の葉がどのように育まれ、またその土壌・森をいかに人々が大切に守り続けてきたか。よりよい茶葉に完成させるまでの徹底した追及。決して摘むのに効率がよいとは言えない山の斜面に並ぶ茶園を眺めながら、その困難を実践し継続させる力に圧倒されました。そして京都・宮津の棚田で無農薬の米作りから携わりお酢づくりをされている飯尾醸造さんを想い出しました。そういえば、デリーのお宅では「富士酢」を発見!よいものは国境を超える、とうれしくなった瞬間でした。 

(次回、紅茶畑についてお話したいと思います)






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