2006.04.01

桜とフジタ

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お花見の前に竹橋・東京国立近代美術館の藤田嗣治展へ。
昨日金曜日は20時まで開館ということもあり、会場は適度な混み具合。

このように年代を追ってまとまった数の藤田作品を見るのは、生まれて初めてのこと。
なめらかで湿気を帯びているかのような「乳白色の絵肌」も、嬉しいことに至近距離で鑑賞。
女性の肌はひそやかに憂いを含んでいるかのようにやわらかく、布はふわりと香るように存在し
猫は気ままに遊んでいる。
近寄っては触れるように細部を視て、遠ざかっては聴くように全体を眺めた。
南米や日本に帰国した折に描いた絵、戦争画を経て、晩年の子供たちの絵に至るまで
様々な遍歴をたどり一人の画家が闘った軌跡を、画布の上に感じとる。

後、千鳥が淵まで歩き、ほの白く浮かび上がる見事な夜桜に包まれる。
対岸のお濠にも満開の桜、夢心地のまま帰宅する。


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