2007.08.03
寒天帖
数多ある色のなかでもなぜか惹かれてしまうひとつがオレンジ色。
特に彩度の高いあざやかなオレンジの色合いにはとても弱い。
着こなす自信はなくて、さすがに洋服には手が出ないけれども、気がつくとオレンジ色の小物に囲まれている。元気づけて、そっと遊びの心を思い起こさせてくれる色。
以前買ったレダラッハのプチゼリーも、その小箱の色にすいよせられてしまったようなもの。
色彩の授業で「暖色・特にオレンジ色は食欲をうながす色。大手牛丼チェーンの看板然り」と聴いた記憶もある。
夏バテせず食欲も落ちないけれど、目に楽しいものと思い寒天ゼリーをつくることに。
☆人参とオレンジのゼリー
寒天を溶かしてから人参ジュース・むいたオレンジ・絞ったオレンジ・レモン・蜂蜜を加え、冷やして固める簡単なもの。あと味すっきり、オレンジの香りも夏向き。オレンジリキュールを加えてもよし。

☆明日葉と番茶の3色ゼリー
西野園芸さんより三宅島産の明日葉粉末を頂いたので微量入れて寒天ゼリーをつくる。
番茶を溶かした寒天ゼリーと透明無色の寒天ゼリーもつくり3色そろえる。
きな粉と黒蜜をたっぷりかけて。
夏の光のした、「御馳走帖」ならぬ「寒天帖」ができつつあります。
特に彩度の高いあざやかなオレンジの色合いにはとても弱い。
着こなす自信はなくて、さすがに洋服には手が出ないけれども、気がつくとオレンジ色の小物に囲まれている。元気づけて、そっと遊びの心を思い起こさせてくれる色。
以前買ったレダラッハのプチゼリーも、その小箱の色にすいよせられてしまったようなもの。
色彩の授業で「暖色・特にオレンジ色は食欲をうながす色。大手牛丼チェーンの看板然り」と聴いた記憶もある。
夏バテせず食欲も落ちないけれど、目に楽しいものと思い寒天ゼリーをつくることに。
☆人参とオレンジのゼリー
寒天を溶かしてから人参ジュース・むいたオレンジ・絞ったオレンジ・レモン・蜂蜜を加え、冷やして固める簡単なもの。あと味すっきり、オレンジの香りも夏向き。オレンジリキュールを加えてもよし。

☆明日葉と番茶の3色ゼリー
西野園芸さんより三宅島産の明日葉粉末を頂いたので微量入れて寒天ゼリーをつくる。
番茶を溶かした寒天ゼリーと透明無色の寒天ゼリーもつくり3色そろえる。
きな粉と黒蜜をたっぷりかけて。
夏の光のした、「御馳走帖」ならぬ「寒天帖」ができつつあります。
2006.02.27
おせんべい

週末より富士見堂さんのお煎餅を、毎日少しづつ頂いている。
先ず封を開けると、なんとも香ばしい。
上品な包装は、素材の風味を生かしシンプルでありながら豊かな味にふさわしいもの。
ひとつひとつ思いを込めて焼き上げたぬくもりが、美味しさとなり伝わってくる。
後味はさらりとしていて、そしてまた手がのびる。
同封して頂いた栞には「ごはんの味のする煎餅」との見出し。
素材に対するこだわりやその丁寧な製造工程を知り、1枚の旨みもことさら増す。
食後に少しと思って開けた「しらす揚げ」「えび揚げ」は、あっという間に残り少なくなった。
見るからに贅沢な、黒胡麻をたっぷり練りこみ黒ろ黒ろした「胡麻沢山」
本格的な堅焼き「牡丹」もおいしい。
米ぬかを原材料として、お米の恩恵に預かっている漬物屋としても
また、味を意匠化させたそのパッケージに
なにより完成度の高いお煎餅に感化される。
2006.02.20
梅観月
羊羹を切るには勢いが必要。
竹皮包の大棹羊羹ならばなお一層、その堂々とした形とずしりとして冷え冷えとした重さ。
「お菓子を切り分ける」といった趣よりも、「覚悟を持って包丁を入れる」といった具合。
しかも目の前には、虎屋の羊羹「夜の梅」
その切り口によっては「小豆がほの白く浮かびあがり、まるで闇の中で梅が香り立つ様」とされる。
少し大きめに切り分けるべきか、それとも薄めに揃えてふた切れにしようか、などと思いあぐねる。
花より団子、しかし、梅を愛でながら羊羹を頂けるのであれば、一工夫したくなる。
虎屋のお菓子には梅にまつわる銘も多い。
羊羹・「夜の梅」・「紅梅の橋」、棹物・「雪紅梅」、最中・「梅々香」、生菓子・「木花文庫」・・・
歴史ある和菓子屋さんの、四季を大切にしてきた想いが伝わる奥ゆかしい銘々。
「夜の梅」といえば、鈴木春信の木版画にも同名の逸品がある。
数年来、その噂を聞きながらも実物を観る事が叶わず、画集で我慢していたが
あるときふらりと出かけた山陰の美術館で、偶然目にすることができ狂喜した。
優美な女性がひとり、灯りを片手に佇み、匂やかに浮かび上がる梅の花。
春信の特徴である古典的でたおやかな女性美と
きらきらと光る闇の中、型押しと空刷り技法により立体的に浮かびまさに梅明かり。
(背景の墨には雲母が刷り込まれていたのか、それとも照明の角度だったのだろうか)
お新香も本来、季節を漬けて楽しんだもの。
保存食として或いは栄養価としての面だけでなく、四季に疎い現代だからこそ
旬を美味しく頂きたい。
「大根漬」が「すずしろ漬」と名前変われば、一瞬季節に想いをはせるだろうか。
漬物名にも再考の余地がありそうです。
竹皮包の大棹羊羹ならばなお一層、その堂々とした形とずしりとして冷え冷えとした重さ。
「お菓子を切り分ける」といった趣よりも、「覚悟を持って包丁を入れる」といった具合。
しかも目の前には、虎屋の羊羹「夜の梅」
その切り口によっては「小豆がほの白く浮かびあがり、まるで闇の中で梅が香り立つ様」とされる。
少し大きめに切り分けるべきか、それとも薄めに揃えてふた切れにしようか、などと思いあぐねる。
花より団子、しかし、梅を愛でながら羊羹を頂けるのであれば、一工夫したくなる。
虎屋のお菓子には梅にまつわる銘も多い。
羊羹・「夜の梅」・「紅梅の橋」、棹物・「雪紅梅」、最中・「梅々香」、生菓子・「木花文庫」・・・
歴史ある和菓子屋さんの、四季を大切にしてきた想いが伝わる奥ゆかしい銘々。
「夜の梅」といえば、鈴木春信の木版画にも同名の逸品がある。
数年来、その噂を聞きながらも実物を観る事が叶わず、画集で我慢していたが
あるときふらりと出かけた山陰の美術館で、偶然目にすることができ狂喜した。
優美な女性がひとり、灯りを片手に佇み、匂やかに浮かび上がる梅の花。
春信の特徴である古典的でたおやかな女性美と
きらきらと光る闇の中、型押しと空刷り技法により立体的に浮かびまさに梅明かり。
(背景の墨には雲母が刷り込まれていたのか、それとも照明の角度だったのだろうか)
お新香も本来、季節を漬けて楽しんだもの。
保存食として或いは栄養価としての面だけでなく、四季に疎い現代だからこそ
旬を美味しく頂きたい。
「大根漬」が「すずしろ漬」と名前変われば、一瞬季節に想いをはせるだろうか。
漬物名にも再考の余地がありそうです。
2006.02.03
林檎

夕方、山形県左沢産の林檎がたくさん届きました。
箱を受け取る前から、甘くゆたかな薫りが鼻腔をくすぐっていました。
若夫婦が、無農薬無化学肥料栽培で土づくりを続けている土壌から生まれた王林とふじ。
今年は寒波の影響で、甘さが熟して行く前に突然の寒さが襲い、少し青臭さが残った
とのことですが、林檎好きにはこの青臭さも野性味に感じられます。
果実が柔らかく、まろやかな甘味の王林。
しゃきしゃきと歯ざわりがよく、固く実がしまり甘酸っぱいふじ。
飽きのこない美味しさで、皮も剥かずにいくらでも食べられそうです。
林檎があるというだけで、そのまわりの空気感まで不思議とさわやかになります。
数年前、根津美術館の帰りに立ち寄った店で、よく磨かれたガラス戸を開けると
ふんわりとしたやさしい香りに包まれました。
春を先どりする洋服と並んで、さりげなく王琳が器に数個盛られていました。
目にも楽しく肌触りも良い洋服に、嗅覚までも捕らわれて
何も買わずにその場を立ち去ることはできませんでした。
「1日1個の林檎は病気知らず」、毎朝美味しく頂きたいと思います。
2006.01.14
いぶりがっこと民藝
昨夜、土鍋を囲みながら秋田県出身の友人が
「お漬物屋さんに出すのはためらうのだけど、ワインに合うと思うから」と
いぶりがっこをきれいに切って出してくれました。
「昔、旅先で一度口にしたことがあるかな」と、頼りない記憶をたどりながら
一切れ箸でつまむと、顔に近づく前にすでに薫製のこおばし香り。
表面は茶褐色でかたい皮に覆われ、中は程よく熟成されたたくあんの味。
漬け込む前、燻す手間を加えることで、味わい深い濃厚な風味に。
「昔ながらのかやぶきの家屋で、丁寧に燻されて作られているものもある」
と聞き、いつか冬の秋田を訪れてみたくなりました。
山奥の豪雪地帯、今冬のご苦労お見舞い申し上げます。
食後「これなんだかわかる?」と言って差し出してくれたのは、豆粒大のお菓子。
柔な歯なら折れそうなくらいにしっかりとしていて、とても堅く
噛むたびに「ばりばり」とした小気味よい音をたて、甘さがじわじわと口の中に広がっていきました。
「駄菓子」という言葉が見つからなくて、その素朴でやさしい味と
いぶりがっこから連想したかやぶき家屋のイメージから思わず
「民藝!」と叫んでしまい、けれど察しのよい友人はきちんと意図を汲み取ってくれて
「民藝?!そう民藝みたい(笑)。これ香川県善通寺名物の堅パン。美味しくて取り寄せたの。」
といって熊岡の菓子と紙袋に書かれた小さな包みを見せてくれました。
翻って小雨の土曜日、「民藝!」とさけんでしまった手前、近くの日本民藝館まで
足をのばしてみようかな。
「お漬物屋さんに出すのはためらうのだけど、ワインに合うと思うから」と
いぶりがっこをきれいに切って出してくれました。
「昔、旅先で一度口にしたことがあるかな」と、頼りない記憶をたどりながら
一切れ箸でつまむと、顔に近づく前にすでに薫製のこおばし香り。
表面は茶褐色でかたい皮に覆われ、中は程よく熟成されたたくあんの味。
漬け込む前、燻す手間を加えることで、味わい深い濃厚な風味に。
「昔ながらのかやぶきの家屋で、丁寧に燻されて作られているものもある」
と聞き、いつか冬の秋田を訪れてみたくなりました。
山奥の豪雪地帯、今冬のご苦労お見舞い申し上げます。
食後「これなんだかわかる?」と言って差し出してくれたのは、豆粒大のお菓子。
柔な歯なら折れそうなくらいにしっかりとしていて、とても堅く
噛むたびに「ばりばり」とした小気味よい音をたて、甘さがじわじわと口の中に広がっていきました。
「駄菓子」という言葉が見つからなくて、その素朴でやさしい味と
いぶりがっこから連想したかやぶき家屋のイメージから思わず
「民藝!」と叫んでしまい、けれど察しのよい友人はきちんと意図を汲み取ってくれて
「民藝?!そう民藝みたい(笑)。これ香川県善通寺名物の堅パン。美味しくて取り寄せたの。」
といって熊岡の菓子と紙袋に書かれた小さな包みを見せてくれました。
翻って小雨の土曜日、「民藝!」とさけんでしまった手前、近くの日本民藝館まで
足をのばしてみようかな。
